わたしたち

 1986年にチェルノブイリ原発事故が起こった後、西ベルリンにおいて市民測定所がいくつか誕生しました。そのうちの一つの市民測定所の活動の枠内で刊行されたのが、放射線問題に関して中立な立場で情報を発信する専門紙「放射線テレックス」です。当初は、測定所で測定した食品の汚染状況などが紙面で公表されました。

 放射線テッレクスはその後、ドイツ語圏における唯一の放射線専門紙として定着し、長い間、放射線問題に関して信頼できる専門紙として認められていました。

 放射線テレックスは32年間定期的に発行されてきましたが、残念なことに2018年末で廃刊されることになりました。

 しかし、放射線保護に関する問題は、まだまだたくさん解決されないままになっています。2011年3月に東電福島第一原発事故が起こり、放射線防護問題に関して中立の立場で情報を発信していくことがますます重要になっています。

 放射線テレックスを、さらに続けて発行していくことはできなくなりました。でも、これからも放射線防護問題について情報を発信していく必要があります。フクシマ事故後、放射線防護問題がどうなっていくのか、まだ注目していかなければなりません。

 そのため、フクシマ事故に関する問題を新たに「フクシマ放射線テレックス」として、インターネット上だけで情報発信していくことにしました。

 記事は、「放射線テレックス」の時と同じように、毎月公開します。

 記事は、サイトにおいて誰にでも無償で、オープンにアクセスできるようにしてあります。また、フクシマ事故についてドイツ語で記事を公開したいという他の方にもサイトの門戸を開放し、サイト上で記事を公開できるようにしています。

 なおフクシマ問題に関する日本語記事は、ドイツ語原文記事の内容を簡単に要約したものです。

(編集部)